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関口の漏電・放電
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2004.10.12
誤飲
犬が間違って食べ物でない物を飲み込むのはそんなに珍しいことじゃない。例え消化しなくても異物が細かければ便になって出てくるから、良いことではないけど安心だ。しかし、これは細かい異物に限定されることであり、ボールやガムのかたまりなんかを飲み込まれると食道に詰まらせて窒息死する場合もあるし、たとえ飲み込んだとしても胃の中でボールなんかは消化されないため手術するしかない。今回は誤飲した時の対処の仕方を簡単に話したい。

1番の対処は「食べ物以外を飲み込ませない躾けをする」ってことなんだけど、躾け途中で飲み込んでしまう場合もあるから最悪の状況を想定して飼い主さんが気を付けなければいけないんだ。例えばボールで遊ぶ時もそうだけど、犬の大きさに合わせてボールを選ぶことが大事でどんなのでもいいというわけじゃない。大型犬に小さいボールを使って遊んでる飼い主さんがいるけど、チョッとしたスキに飲んでしまう場合が多いんだ。犬は独占欲が強ければ強いほど咥えた物を放さない傾向が強いんだけど、そういう犬に限って誤飲するのだ。俺が知ってる限りでは最高で4回の胃切開手術をした犬がいるんだけど、俺が飼い主さんに言えることは「いい加減にすれば・・・」ってことぐらいであとは何もない。

ちなみに飼い主さんの言い訳はこうだ。「私は気を付けてるんだけど、他の犬の飼い主さんが小さいボールで遊ぶからそれを横取りして咥えて逃げちゃって、それを取ろうとすると飲み込んじゃうのよ」ときたもんだ。俺なりにアドバイスはお節介なほどしたけど、俺の日本語は下手なようで通じなかったんだよね。「その後何回手術をしたのか?」なんて心配を俺は考えることをやめたから知らないけど無駄な出費だと思うのだが・・・。

最後に誤飲した時の対処の仕方なんだけど、異物が気管や食道に詰まった場合飲み込んでから1~2分で酸欠状態になる。こうなったら犬を逆さにして振ることもいいのだが、口の中に指を突っ込んで詰まった異物を奥に押し込み気管を開放して、呼吸だけはできるようにしてやるべきだ。そして即病院に駆け込んであとは先生に任せるしかない。下手な知識で行動すると食道内の毛細血管や血管を傷つけて大出血になりかねないのだ。方法はいろいろあるけど、とにかく異物を取ることよりも呼吸をさせることが大事なんだ。あと、鋭利な物を飲み込んで出血してる場合は何もせず、ぶっ飛んで病院へいこう!助かる可能性は時間が左右するのだ。とにかく呼吸が大事なんだぞ。

今日の関口の経験

今の店に移ってから自分の犬達と遊ぶことが多くなって嬉しいんだけど、困ったことが過去にあった。小さいボールが置いてあってそれを見付け出すことに執念を燃やすようになったんだ。「注意しなきゃいけないなぁ」なんて思ってた矢先、スプリンガーの『シュー』が小型犬用のコングを飲み込んだのだ。外が騒がしいので出て行ったら「シューがコングを飲んだみたいで・・・」の報告。あせって診ようとしたら「バタッ」と倒れたんだよね。チョー焦って口の中を開けたら「こんにちはコングです」と言わんばかりに見えるところで気管に詰まってたんだ。だんだん舌とリップが白くなっくるから、とりあえず「押し込んじゃえ」とコングを触ったら「クルッ」って回ってコングの穴がこっちに向いたんだよね。その時は俺もマジでホッとしたよ、神様に感謝って感じ。シューは呼吸もとりあえずできたらしく血が通い始めた。そこでその穴に指を引っ掛けて「ポンッ」って感じで簡単に取ったんだよね。このケースは運が良いとしか言いようがないので参考にはならないと思うけど、いつ何が起きるか解らないのが犬なんだから皆も気を付けよう。
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